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特長
■誘導加熱とは
誘導加熱=Induction Heating
導電性材料を加熱するための非接触の加熱方式です。
火炎を使用せず制御が容易で迅速なため、クリーンで無駄のない加熱方式として、熱を利用する製造プロセスにおいて幅広く用いられています。
IHクッキングヒータにも利用されています。
■誘導加熱の特長
高速・高効率な加熱で生産性向上
熱伝導による間接加熱ではなく、自己発熱による直接加熱であるため効率が良い(鉄材の場合は80~90%)。
高い制御性で生産性向上
電気制御のため、
・制御性が高い(メーカー製品で立ち上がり及び応答速度5/1000秒)。
・再現性が高いため、熟練した作業者を必要としない。
・応答性の高い測定器・温調器を用いれば、高速・正確な温度制御が可能。
局所的な加熱によるエネルギー効率の向上
必要な箇所のみ急速に加熱(加熱範囲を制御)。
非接触加熱による製品の不良率減少
加熱コイルはワークに接触しない(基本的に消耗しない)。
ランニングコストが安い
必要な時間のみの出力で良い(常時ONしている必要はない)。
クリーンな加熱
火気を使わず、排ガスもないため、作業場の環境を改善。
■高周波誘導加熱装置
アロニクスは、長年高周波の分野で培ってきた豊富な知識と経験、多くの産業でのノウハウで、はんだ付けやろう付け(ブレージング)、焼き嵌め、焼入れ、焼鈍(アニーリング)など、お客様の理想とする工程実現のための誘導加熱装置を設計・製造します。
高周波誘導加熱装置の利点
・火炎を使用しないため、脱炭素化(カーボンニュートラル)への取組に寄与。
・必要な部分・時間のみの加熱のため、作業環境への影響が少ない。
・温度測定のフィードバックにより、出力の高速制御が可能。
・容易な制御性が、オペレータによるばらつきを防ぐ。
・コンパクトな機器構成。電源と加熱コイルも離して設置できるため、スペースの有効利用が可能。
・電源投入後、急峻な立ち上がり(5ミリ秒)ですぐに加熱。
・安定した出力により、優れた再現性。
■高周波誘導加熱装置の機器構成
高周波誘導加熱装置は、電源のことだけ考慮しても効率的ではありません。
電源、加熱コイル、制御の3つの機器のバランス、レスポンスの速さが、装置の機能性を最大限に引き出します。
アロニクスは、機器それぞれの適切な機種の選定や設計、そして各機器をバランスよく効果的に組み合わせた最適化設計による誘導加熱装置で、お客様のニーズに適したソリューションを提供します。
また、コンパクトな構成の機械装置は、生産ラインへの統合も容易です。製造ラインへの組込み装置の設計・製造まで対応しています。
【1】誘導加熱電源
誘導加熱装置の中核となるのが、誘導加熱電源です。
高周波誘導加熱電源は、加熱コイルを介して交流電流を送ることにより、被加熱物(ワークピース)の回りに磁界を発生させます。
加熱範囲や加熱温度など、被加熱物(ワークピース)に要求される加熱プロセスによって、電源の出力および周波数が異なります。
【2】加熱コイル
電源からの交流電流によりジュール熱が発生し、コイル中の金属が自己発熱します。
被加熱物(ワークピース)の材質や加熱する箇所の大きさ等に合わせた適切な形状(丸やヘリカル、パンケーキ型など)が効率的なプロセスのキーとなります。
【3】制御機器
放射温度計、温度調節器を通じた正確な温度測定、そして即応性が、電源の出力を高速制御し、より精確なプロセスを可能にします。
■高周波誘導加熱装置の導入事例
IH式自動ろう付け機
手間いらずのろう付けで脱炭素化に貢献します。
塗膜剥離用小型加熱ヘッド
小型加熱ヘッドにより、橋梁などの塗膜剥離を安全かつ効率よく作業できます。
太陽電池の高速はんだ付け装置
ポイント加熱やライン加熱、多彩なヘッドではんだ付けを自動化します。
焼き嵌め装置
焼き嵌め対象の内側の穴を均一に加熱することで穴のサイズを広げ、シャフトを容易に挿入することができます。
焼入装置
表面からの適切な深さまで正確に熱を集中し必要な制御を行います。